中国のイヤホン専用メーカー「SOUNDPEATS(サウンドピーツ)」が展開するTWS人気シリーズの一つに「Miniシリーズ」が存在します。このシリーズは、ハイレゾ相当の音質を実現した【SOUNDPEATS Mini Pro HS】、低価格ながらANC(アクティブノイズキャンセリング)を搭載した【SOUNDPEATS Mini Pro】、そして最安ローエンドモデルの【SOUNDPEATS Mini】の3種類あり、全て1万円を下回る価格設定で販売されています。今回はこの中から最安値の【SOUNDPEATS Mini】について取り上げたいと思います。
筆者はこの「Miniシリーズ」全種類を購入をしています。お気に入りです!
また、Twitterでも情報発信をしています。ぜひフォローをお願いします。
SOUNDPEATS Mini のスペック
機種名 | SOUNDPEATS Mini |
色 | ・ブラック ・ホワイト |
寸法・重量 | イヤホン重量 :約4.2g(片側) ケースサイズ :56.9×41.7×25.0mm ケース重量 :約32.6g(イヤホン含む) |
チップセット | Airoha AB1562M |
ドライバーサイズ | 6mm |
対応コーデック | SBC, AAC |
Bluetooth | バージョン 5.2 通信範囲:10m |
バッテリー | バッテリー容量:400mAh(ケース) 40mAh×2(イヤホン) 最大再生時間:約7時間 約27時間 |
充電仕様 | 充電時間:約2時間 充電ポート:USB Type C |
アクティブノイズキャンセリング | - |
防水規格 | IPX5 |
その他 | カナル型 通話用内蔵マイク:高感度MEMSマイク*2(片側) 通話時cVcノイズキャンセリング タッチコントロール 技適マーク取得済み |
SOUNDPEATS Mini の外観をチェック
開封〜パッケージの紹介
【SOUNDPEATS Mini】は、同社他の製品と同じ正方形の化粧箱に美しい女性のイラストが描かれた実におしゃれなデザインとなっています。
パッケージには技適認証マークを確認
化粧箱の側面には各種認証マークが印刷されており、その中には技適認証済みのマークを確認することができます。
安心して国内で使用することが出来ます。
内容物の紹介
本体の他には交換用のイヤーピース(サイズ:S/M/L 各1ペア)と、充電用のタイプCケーブル、そして取扱説明書が同梱されています。取扱説明書にはもちろんのこと日本語による記載があります。
低価格のイヤホンながら、良心的な付属品出ると思います。
本体外観の紹介
充電ケースには「SOUNDPEATS」との文字が刻まれており、蓋の境目に差し色的に水色のラインが引かれているデザインです。また、素材はプラスティックですが、表面はサラサラと下加工が施されていて、指紋がつきにくい設計となっています。しかし、少し爪を立ててしまうと傷がついてしまいそうなか弱い表面です。
筆者は普段、100円ショップで購入した小さいポーチに入れて持ち運んでいます。
背面には特に装飾はなく、充電口を中央に備えています。
ここに充電口って、どうなの?
イヤホンは磁気で内部に吸着できる仕組みになっていて、出し入れの際に落とす心配は少なく、容易に収納することができます。
イヤホンは遮音性の高いカナル型です。前面には大きくメーカーロゴを表示した特徴的なデザインをしています。
ケース、イヤホン本体のデザインは「SOUNDPEATS Miniシリーズ」全て共通です。
イヤホン前面下部にはLEDランプとマイク穴が確認できます。
装着イメージ
人間工学に基づいた設計により快適な装着実現しています。非常に小型軽量であり、長時間の使用も疲れることはありません。
イヤホン・充電ケース共にLEDランプを備えている
イヤホン本体及び充電ケースには共にLEDインジケーターを備えています。イヤホン本体は通常時は白、充電残量が低下し場合は赤色に点灯します。また、点滅時は未ペアリング状態であることを示しています。一方で充電ケースは3色に光り、充電残量が10%未満で赤、50%未満で黄、50%以上で緑に点灯します。
SOUNDPEATS Mini の接続について
接続方法は一般的で非常に簡単
接続方法については一般的なTWSと同じで、充電ケースの蓋を開けてイヤホン本体を取り出すことで接続待機状態となります。この状態のまま接続したい機器側の設定を行うことでペアリングが完了となります。もちろん、一度でもペアリングした機器とは今後、充電ケースを開けてイヤホンを取り出した時点で即接続状態となります。
Bluetooth5.2による安定した接続を実現
干渉防止機能の大幅な向上と、より安定した接続が可能なBluetoothバージョン5.2を搭載しています。
SOUNDPEATS Mini はその名の通り超小型サイズ
イヤホン本体の重量は約4gでした。当ブログにて紹介してきたTWSの中でも最軽量の設計です。長時間使用することで生じる装着疲れの心配は無用です。
また、イヤホンを含む重量をは約34.5gととても軽くなっています。
ポケットに入れて持ち運べるサイズ感
充電ケースは手のひらにすっぽり収まってしまうほど超小型に作られています。こちらは、当ブログにて紹介してきたTWSの中で最も小さく、持ち運んでいる途中でなくしてしまうか心配になってしまうほどです。
SOUNDPEATS Mini の音質は及第点
ドライバサイズ6mmと小ぶり
搭載しているダイナミックドライバーサイズは6mmと低価格帯のTWSの中では普通。この場合のサイズとは、信号を実際に音に変換するための円形の振動版の口径の大きさを表していますが、一般的にサイズが大きいほど低音の再生に有利とされています。例えば、同社の【SOUNDPEATS Air3 Deluxe】のドライバは14.2mmもの大きさを誇り、低音高音バランスが良く奥行きのある心地よい音を奏でてくれます。しかし、6mmとなるとそこまでハイクオリティの音質の再現は難しく、この【SOUNDPEATS Mini】については「超高音質」とは言い難い性能となっています。
また本機は、自然な音を再現してくれるSOUNDPEATS独自技術の「バイオセルロース製振動板」についても不採用となっている様です。
実は公式ページでもこの商品の音質については細かく記載していないのです。
とはいえ音質が悪いわけではない
実際に聞いてみると音にノイズが乗るわけでもなく、高音や低音どちらかに偏り過ぎているわけでもなく、非常に聞きやすくてバランスのよい音質を体験することができました。オーディオに強い拘りを持つ、通称「オーオタ」の人を除き多くの人にとっては満足できるレベルの性能であると言えます。
あくまで約3,000円のTWSとしての筆者の評価です。
SOUNDPEATS Mini の対応コーデックはAACとSBSのみ
コーデックとは機器を接続するための方式の事で音質や遅延性に関係するのですが、残念ながら最新のaptXコーデックやLDACコーデックには非対応となっています。
「Miniシリーズ」他上位2機種については、「aptX」及び「aptX-Adaptive」コーデックに対応しています。
SOUNDPEATS Mini はANC(アクティブノイズキャンセリング)非搭載
SOUNDPEACEでは比較的安いTWSにも環境音を打ち消して音楽鑑賞に没頭することが出来るANC(アクティブノイズキャンセリング)を搭載し製品展開をしていますが、この【SOUNDPEATS Mini】にはあえて搭載せずさらに価格を低くすることで差別化をしている様です。同シリーズの【SOUNDPEATS Mini Pro】や【SOUNDPEATS Mini Pro HS】はANC搭載ですが、やはり価格は上がってしまいます。なお、通話時のノイズキャンセリング機能は搭載していますが、音楽を聴く際には全く影響がありません。
それでもカナル型のイヤホンである為、そもそもの遮音性は高いです。
⇩ANC機能を搭載したTWSは【SOUNDPEACE Mini Pro】がおすすめです。⇩
SOUNDPEATS Mini はタッチパネルによる操作が豊富
電源オン | ・イヤホンをケースから取り出す ・イヤホンのタッチパネルを1.5秒ロングタッチ |
電源オフ | ・イヤホンをケースに戻す ・イヤホンのタッチパネルを10秒ロングタッチ |
再生 / 一時停止 | イヤホンのタッチパネルを2回タッチ |
音量を上げる | 右のイヤホンのタッチパネルを1回タッチ |
音量を下げる | 左のイヤホンのタッチパネルを1回タッチ |
次の曲 | 右のイヤホンのタッチパネルを1.5秒ロングタッチ |
前の曲 | 左のイヤホンのタッチパネルを1.5秒ロングタッチ |
電話を受ける / 切る | イヤホンのタッチパネルを2回タッチ |
着信拒否 | イヤホンのタッチパネルを1.5秒ロングタッチ |
通話切換 | イヤホンのタッチパネルを2秒ロングタッチ |
ペアリングモードへ変更 | イヤホンのタッチパネルを6秒ロングタッチ |
SIri / Googleアシスタント | イヤホンのタッチパネルを3回タッチ |
たくさんのタッチパネルによる操作に対応しています。しかし、カスタマイズは不可能です。
SOUNDPEATS Mini は専用アプリに非対応
SOUNDPEATSには公式のアプリがリリースされているのですが、この【SOUNDPEATS Mini】についてはアプリ非対応の様です。その為、ファームウェアの更新やイコライザ等を行うことは出来ません。
※2022年11月現在
SOUNDPEATS
無料posted withアプリーチ
専用アプリが弱いことがSOUNDPEATSの大きな欠点です。今後の対応に期待。
SOUNDPEATS Mini は必要十分なバッテリー性能を備える
ケースと併用することで最大27時間もの長時間再生を実現します。充電することなく丸1日以上利用することが出来ます。
SOUNDPEATS Mini はIPX5の防水規格に対応
IPX5 : あらゆる方向からの噴流水による有害な影響がない。防逆流形。
IPX5の防水規格に対応しており、汗をかくランニングや雨の日の屋外での運動に程度であれば壊れる心配は不要です。
SOUNDPEATS Mini のその他の性能について
いわゆる「付加価値」はほぼ搭載無し
格安TWSということで、あると嬉しい付加価値的機能の搭載は一切ありません。具体的には下記機能です。
・aptX / LDAC コーデック
・ANC(アクティブノイズキャンセリング)
・低遅延モード
・専用アプリの対応
・ワイヤレス充電
・デュアルデバイス同時接続
・インイヤー検出
あると便利な機能ではありますが、価格を考えるとしょうがないことでしょう。
最上位機種【SOUNDPEATS Mini Pro HS】は付加価値もりもり
「SOUNDPEATS Miniシリーズ」最上位機種の【SOUNDPEATS Mini Pro HS】は、本機をさらに性能アップさせた上に、LDACコーデックや40dB ANC、バイオセルロース製振動版の採用さらに専用アプリへの対応といった便利な機能が搭載されています。
SOUNDPEATS Mini はオーディオビジュアル機器の総合アワード「VGP」で入賞
本機は国内最大級を誇るオーディオビジュアル機器の総合アワードであるVGP2021において、Bluetooth完全ワイヤレスイヤホン(5千円未満)部門で入賞しております。まさにプロが認める格安TWSと言えます。
SOUNDPEATS Mini の価格
Amazon定価
⇒ 4,580円
ブラックフライデーセール(30%オフ)
⇒ 3,192円
1年間のメーカー保証がつきます!
まとめ
・小型軽量ボディ
・豊富なタッチ操作
・IPX5の防水規格対応
・長時間駆動バッテリー搭載
・安心の1年保証付き
・安価な価格設定(定価4,580円)
・aptX / LDACコーデック非対応
・ANC非対応
・専用アプリ非対応
SOUNDPEATSでは最近、安価で高音質な機種を多くリリースしています。その中でこの【SOUNDPEATS Mini】は多くの機能をそぎ落とし、安さのみを追求した超格安モデルとなっています。とは言え、全くイヤホンとして使えない訳ではなく、価格なりの音質ととても扱いやすいサイズ感を備えている為、万人受けする製品であると言えます。贈り物や初めてのTWSとしてはとても良いものとなるでしょう。
⇩同価格帯の他社TWSのレビューはこちら⇩