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【POCO X3 Pro 実機レビュー】~世界で唯一SMD860を搭載する格安端末は付加価値少なめなAnTuTu番長~

2021年7月3日

 こんにちは、田舎団子です。今回は、Xiaomiが2021年3月に発売した【POCO X3 Pro】のレビューを行います。今でも時折、Banggoodなどでセールが行われており、Snapdragon860を搭載しているのに2.3万円で買えてしまう端末ということで気になっている方は多いと思います。当記事を見て、参考にして頂ければ幸いです。

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田舎団子
田舎団子

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スペック

カラーファントムブラック
メタルブロンズ
フロストブルー
ストレージ128GB or 256GB
LPDDR4X
1TB迄のmicroSDに対応
メモリ6GB or 8GB
UFS 3.1
寸法高さ:165.3mm
幅 :76.8mm
厚さ:9.4mm
重量:215g
ディスプレイサイズ:6.67インチ液晶 2400x1080(FHD+)
画像密度:395ppi
縦横比率:20:9
明るさ:450ニット
リフレッシュレート:120Hz
タッチサンプリングレート:240Hz
ガラス素材:Corning®Gorilla®Glass6
プロセッサーQualcomm®Snapdragon™860
バッテリー5160mAh
33W急速有線充電対応
カメラ48MPメインカメラ:1/2 "センサーサイズ,f / 1.79AF
8MP超広角カメラ:FOV119°, f / 2.2
2MPマクロカメラ:f / 2.4FF(4cm)
2MP深度センサー:f / 2.4FF
20MPフロントカメラ:f / 2.2
セキュリティ側面指紋センサー
AIフェイスロック解除
ネットワーク※ソフトバンク回線での使用推奨、5G非対応
2G:GSM:850900 1800 1900MHz
3G:WCDMA:B1 / 2/4/5/8
4G:FDD-LTE:B1 / 2/3/4/5/7/8/20/28
4G:TDD-LTE: B38 / 40/41(2535-2655MHz)

Wi-Fi 5
Bluetooth 5.0
ナビゲーションA-GPS、GLONASS、北斗、ガリレオ
オーディオデュアルスピーカー
3.5mmヘッドフォンジャック
ハイレゾオーディオ対応
防水規格IP53
センサー近接センサー
周囲光センサー
加速度計
ジャイロスコープ
電子コンパス
振動モーター
IRブラスター(赤外線)
NFC
OSMIUI12

外観

 本体はセンター上部に大きめの丸形のカメラユニットと、「POCO」と大きくロゴが表示されている非常に特徴的なデザインです。しかし、このデザインは2020年9月にすでに発売されていた【POCO X3 NFC】と全く一緒であり、発売当初も目新しさはゼロでした。共通する部品を多く使用することで開発費用を大きく削減させた模様です。ケースには互換性があり、AliExpress等で多くの種類が取り扱われています。

 クアッドカメラとLEDをシンメトリーに並べていて、あまり類似するデザインのスマートフォンは無いように思います。

 素材はプラスチックですが、ロゴの有る中央部とその両脇では触り心地が異なり、中央部はつるつる、両脇はさらさらしています。また、ロゴは見る角度や光の当て方により様々な発色をします。高級感は残念ながら感じませんでした。

 本体上部にはマイク、スピーカーとXaiomi端末でおなじみの赤外線ブラスターを備えています。

 下部には上部同様にスピーカー、マイク、そしてtypeCの充電端子と3.5mmイヤホンジャックがあります。

 向かって左側面の上部にはボリュームボタンと指紋センサー兼電源ボタン。

 右側上部にはSIMトレイがあります。
 本体の厚みは9.4mmと厚く、持ち辛く感じる人は多いと思われます。

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処理能力(AnTuTuベンチマーク結果)

 AnTuTuベンチマークテストの結果は約54万点と、2.3万円のスマホでは考えられない高得点を記録しました。搭載している「Snapdragon860」は2019年のハイエンドSoCである「855+」のマイナーチェンジモデルで、当時の性能+αを低価格で実現した2021年の新しいSoCです。しかし、5G非対応であったり今更855+程度の性能はあまり需要が無いらしく、この「Snapdragon860」を搭載したスマートフォンは今紹介している【POCO X3 Pro】のみの不人気SoCとなっている様です。
 また、実際の挙動については、120Hzのリフレッシュレートを上手に捌けずTwitterやブラウジングですらカクツいてしまうので、使用中にストレスを感じることが多々あります。

※ガジェチェス実測の参考記録
・Xiaomi Mi11 … 778,556
・Redmi 9T   … 192,172

ストレージ性能

 ストレージテストの結果は4.4万点とまずまず。同じストレージ規格UFS3.1の「Xiaomi Mi11」より1万点以上低い数値なのはSoCの影響と思われます。

※ガジェチェス実測の参考記録
・Xiaomi Mi11 … 54,327

バッテリー性能

 バッテリーテストは「PCMark for Android」にて、リフレッシュレート120Hzで輝度音量共に50%固定して実施。バッテリー残量100%から20%になるまでに12時間56分かかりました。つまり0%になるまでは16時間10分かかる計算になります。5160mhと大容量のバッテリーを搭載していますが、少し寂しい結果かもしれません。しかし、1日は余裕で充電することなく使用することが出来ます。
 また、無線充電は非対応ですが33Wの急速充電には対応しています。

重量

 重量は216gと重め(カタログ値は215g)。画面保護フィルムを含む重量です。

ディスプレイ性能

 ディスプレイ性能はリフレッシュレート120Hzや解像度のFHD+、そしてゴリラガラス6採用しており非常に満足なスペックと言えるでしょう。しかし残念なところは2点ありまして、1点は輝度が450nitと低く、炎天下の元使用するには少し見にくい事、もう一点は先にも述べましたが、リフレッシュレート120Hzだと時折カクついてしまう事です。

カメラ性能

メインカメラ(ソニーIMX582)
 …48 Mpx、ƒ/ 1.79、1 / 2 in

 メインカメラによる撮影は、明るいころは十分に綺麗に撮影する事は出来ますが、逆光や暗所の撮影は苦手です。価格なりの仕上がり。

超広角カメラ(不明)
 …FOV119°, f / 2.2

 超広角カメラによる撮影も、メインカメラと同じ様な結果です。しかし、解像度は800万画素と低いのでメインカメラより性能はより劣ります。画角は少し狭く、123度は欲しかったところ。

マクロレンズ(不明)
 …f / 2.4FF(4cm)

 マクロカメラは4センチまで寄ることが出来ます。

動画性能

 メインカメラによる撮影は4Kモードだと30fpsのみ対応しています。60fpsでは撮影が出来ませんが手振れ補正はしっかりと効きますので、十分に使えるレベルにあると思います。1080pモードでは60fpsで手振れ補正が効いた撮影が可能です。
 詳しくは各モードによる撮影テストをした動画リスト⇩をご参照ください。

その他

ソフトバンク回線にフル対応(4G)
 バンド18、19には非対応です。また、5G通信もできません。

デュアルSIM、microSDは排他仕様

防水規格IP53 対応

お財布非対応

まとめ

2万円台でAnTuTu50万点以上の新品スマホを使いたい人!
2万円台でSMD800族の新品スマホを使いたい人!
2万円台でRR120Hzの新品スマホを使いたい人!

有機ELしか勝たん派の人
スマホの重さや厚みを重視する人
付加価値もりもりのスマホを求める人

 この【POCO X3 Pro】は、AnTuTuスコアとリフレッシュレートに特化した端末で、そのほかの性能はお値段相応の仕様となっています。しかし、新品でSnapdragon800番台を2万円台で購入できるのは間違いなくこの端末だけです。キャンペーンを逃さなければ2.1~2.3万円で購入できるので、欲しいと思ってる方は下記中国ECサイトを随時チェックしましょう!

  • この記事を書いた人

田舎団子(イナカダンシ)

新潟県田舎在中のアマチュアガジェットレビュアー。 興味のあるガジェット等の情報発信をします。

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