UMIDIGIは今年の4月に大人気Aシリーズの新作【UMIDIGI A11】をリリースしました。現在、AmazonJapanでも取り扱いがあり、日本人の我々でも簡単に購入することができる機種となっています。一昨年のA5Pro、去年のA7Pro・A9Proが一定の人気を得ており、この【UMIDIGI A11】が一体どのようなスマホに仕上がっているか気になっている人も多いと思います。そこで、約1か月間使用してみて感じたことをまとめましたので、購入を検討している人の参考になれば幸いです。
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【UMIDIGI A11】スペック
カラー | ミストブルー フロストグレー |
ストレージ | 64GB / 128GB microSD対応 |
メモリ | 3GB / 4GB LPDDR4X |
サイズ | 高さ:162.2mm 幅 :75.0mm 厚さ:9.2mm 重量:222g |
ディスプレイ | 6.53インチ 液晶 720 x 1600 px (HD+) 269ppi 画面占有率 92.7% |
プロセッサー | Mediatek Helio G25 |
バッテリー | 5,150mAh 充電速度 10W |
カメラ | メインカメラ:13MP F/2.0 超広角カメラ:8MP 120° マクロカメラ:5MP フロントカメラ:8MP |
セキュリティ | サイド指紋認証 顔認証 |
ネットワーク | 4キャリア4G通信対応 4G FDD-LTE: B1 /2 /3 /4 /5 /7 /8 /12 /13 /17 /18 /19 /20 /26 /28A /28B /66 TDD-LTE: B34 /38 /39 /40 /41 3G Wcdma: B1 /2 /4 /5 /6 /8 /19 TD-SCDMA: B34 /39 2G gsm: b2/b3/b5/b8 |
防水規格 | 無し |
OS | Android11 |
その他 | イヤホンジャック 赤外線温度計 GPS,GLONASS,ガリレオ Bluetooth 5.0 |
開封・梱包品の紹介
パッケージはUMIDIGIが2021年から採用している黄色いボックスです。若者をターゲットにしていることが伺えるポップなデザインになっています。
背面には詳細スペックが記載されています。
内容物は充電ケーブル、ACアダプタ、黄色い封筒、そしてスマートフォン本体。
黄色い封筒の中には、取扱説明書とSIMピンが入っています。
本体外観
そしてこちらが本体です。擦りガラス素材の背面に英語のメッセージを印字し、iPhoneのような角の立っている側面になっています。直近の流行をすべて取り入れて本当にかっこいい高級感のあるデザインになっています。
前面はこちら。ディスプレイ下部の余白(通称:アゴ)は太め。
カメラユニットも最近のトレンドを抑えたデザインに感じます。
本体上部にはイヤホンジャックのみ存在しています。
よく見ると側面フレームのエッジの処理が甘く、安っぽく見えてしまいます。
下部は左からスピーカー、充電口、マイク。
画面に向かって左側面にSIMトレイと自由に機能を割り当てることのできるボタン。
右側面には音量ボタンと電源ボタンがあります。
重量
重量は222gです。他社のエントリースマートフォンは背面をプラスチック素材にすることでコストダウンや軽量化を図っておりますが、UMIDIGIに関してはデザイン性を重視しており、このA11もかっこよさと引き換えに超ヘビーなスマホになってしまいました。
ディスプレイ性能
解像度は低めですが粗さが目立つことはなく綺麗なディスプレイです。最大輝度は公表されていませんがおそらく500nit程度で少なく、炎天下では非常に見えにくくなってしまいます。
サウンド性能
音質も音量もイマイチです。
処理能力
AnTuTuベンチマークテストの結果は約10万点でした(バージョンは9.1.6、スコアが低いため3DliteによるGPUスコア測定)。ゲームだけでなく、ブラウジングやSNSですら動作は重く、ハイスペックの端末を使用したことのある人にとっては何をしてもストレスが溜まってしまう操作感です。
※ガジェチェス実測の参考記録
・Xiaomi Mi11 … 778,556(888)
・POCO X3 Pro … 547,118(860)
・Redmi 10 … 209,927 (G88)
・Redmi 9T … 192,172(662)
ストレージ性能
AnTuTuストレージテストの結果は約9万点。過去に計測したXiaomiのエントリースマートフォン「Redmi 10」よりも5万点も低いスコアでした。
※ガジェチェス実測の参考記録
・Xiaomi Mi11 … 54,327
・POCO X3 Pro … 44,025
・Redmi 10 … 14,021
バッテリー性能
バッテリーテストは「PCMark for Android」にて、画面リフレッシュレート60Hz、輝度音量共に50%固定して実施。バッテリー残量100%から20%になるまでに18時間28分かかりました。つまり0%になるまでは23時間05分かかる計算になります。大容量のバッテリー性能と、低解像度低リフレッシュレートのディスプレイ性能が相まって良い結果になりました。
※ガジェチェス実測の参考記録
・POCO X3 Pro … 16時間10分
・Redmi 10 … 13時間04分
カメラ性能
・メインカメラ(16MP)
・メインカメラナイトモード
メインカメラの写真ですらお世辞にも綺麗とは言い難い結果でした。明るい環境でも木々はブロックノイズの様にディテールがつぶれしまい、さらには影の部分は黒つぶれを起こしています。また、光量の少ないシーンや逆光はまともに撮影することはできません。夜の撮影もほぼ撮影が出来ず、ナイトモードは明るくなりますがノイズが酷くなります。メモ程度にしか使えないと考えましょう。
・超広角カメラ(8MP)
超広角カメラはメインカメラよりさらに解像度の低いセンサーを採用しており、メインカメラ同様に質の低い写真に仕上がります。さらに超広角には、メインにはあるHDRやAI機能が使えません。
・マクロカメラ(2MP)
おまけのカメラです。全てのスマホのマクロレンズに言えますが近寄ると手が影になり使いずらいです。
動画性能
動画に関しても写真と同じく、良い映像を記録することはできません。まず超広角カメラではそもそも撮影することが出来ず、メインカメラで最大FHD画質でのみ撮影することが出来ます。そして手振れ補正が一切なく、とても使いにくい仕様です。
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その他
●4キャリアの回線にフル対応(4G)
※バンド的には対応をしておりますが、一部キャリアではsimを挿しただけでは通信できない可能性があります。
●防水非対応
お風呂等での使用は厳禁です。
●赤外線体温計に対応
自分と発熱している娘で精度を検証しました(TANITA体温計と比較)。
・A11 → 38.5℃ TANITA → 38.3℃
・A11 → 36.6℃ TANITA → 36.1℃
しっかりとスマホを額に近づかて測定することで、ある程度の精度はあるようです。
価格
日本アマゾン → 20,969円 (2,000円オフクーポン有り)
アリエクスプレス → 11,040円 (99.99ドル)
※9月24日現在の価格です。
まとめ
辛辣な評価を多くしてしまいましたがエントリースマートフォンとしては十分な性能を備えており、使い方によっては非常に価値のある端末に仕上がっていると思います。この端末は安価でデザイン性がよくバッテリー性能が優れていますが処理能力やカメラ性能が悪いので、所有するとしたらサブ端末としてがおすすめです。しかし、Amazonは約2万円と割高になので、アリエクスプレス経由で購入しましょう。