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【Xiaomi Mi11 実機レビュー】~ロマン要素不足のハイエンドスマートフォン~

2021年5月6日

 こんにちは。田舎団子です。今回は私が一か月に渡り使用してきた【Xiaomi Mi 11】についてレビューを行いたいと思います。Mi 11は2021年1月1日にXiaomiから発売されたハイエンドスマホで、SoCにSnapdragon888を世界で初めて搭載したスマートフォンです。Snapdragon888の初登場かつ今乗りに乗っているあのXiaomiが作る新年一発目のスマホであった為、世界中から注目されていました。そのMi 11の実際の実力はどうであったか、当記事を見て参考にして頂ければ幸いです。

田舎団子
田舎団子

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特徴

Mi 11の特徴は下記の通りです。

2021年上期最強SoC搭載 【Snapdragon888】
最強のストレージ規格搭載 【UFS3.1 LPDDR5】
重さ196g厚み8.1mmの丁度良いボディサイズ
スペック最強ディスプレイ搭載
108MPメインカメラ搭載

外観

 外観については過去に記事にしておりますので、下記記事をご参照ください。

スペック

 スペックにつきましても過去記事をご参照ください。

処理能力

 Antutuベンチマークテスト(Ver.9.0.5)のスコアは約77万点。これはSnapdragon888を搭載した端末における平均的なスコアで有り、2021年前期においては最高クラスの処理性能になります。しかし、発熱も最高クラスであり、非常に重たいゲームを快適にプレイできる時間はとても短いと思われます。通常使用する分には過度な発熱は無くまた十分過ぎる能力を持っている為、3Dゲーム等負荷の大きいことをしない人はこのMi 11を所有することでストレスフリーなスマホライフを体験することが出来ます。なお、バージョンアップにより発熱等の症状は改善されつつあります。

ストレージ

 Antutuストレージテスト(Ver.9.0.5)のスコアは約5.4万点。搭載しているストレージ規格の【UFS3.1 / LPDDR5】は、2021年4月現在のスマートフォンに搭載されている中で最強のスペックとなっています。現在では、ほぼ全てのメーカーのハイエンド端末がこのスペックを搭載している為、Mi 11が突出して良いというわけではありませんが、最強で最高です。

バッテリー

 バッテリーの容量は4,600mAhと多くもなく少なくもなく。しかし、高性能SoCや高性能ディスプレイが多くの電力を使用する為、電池はなんとか一日持つレベル。動画視聴やゲームを利用した日は、夜を待てずに力尽きる場合があります。ディスプレイの性能や輝度を下げれば多少は良いのでしょうが、せっかくの高性能ディスプレイですのでフルパワーで使用したいという欲が…。スマホを多く利用する人は、Mi 11が対応している有線55W無線50W迄の急速充電器を購入するか、サブ端末を所有し使用頻度を分散させるような対策が必要です。

 上記動画は発売当時の状態での海外レビュアーによるテストですが、同時に検証している全てのスマートフォンで一番悪い結果となっています。

 またMi 11は逆無線充電にも対応しています。

重量

 Mi 11の重量は196gとハイエンド端末の中においては比較的軽量。また、厚みが8.1mmと薄い為、とても持ちやすくより軽く感じます。写真はレンズ保護フィルムを含む重量です。

ディスプレイ

 ディスプレイは6.81インチのサムスン製高性能有機ELパネルを搭載しています。4辺全てがラウンド形状をしていますが傾斜は緩く設計されている為、苦手意識のある人でも思いのほか気にならないかもしれません。また、使用しているガラスは「Gorrila®GlassVictus」という非常に硬度の高いものが採用されており、傷や割れに強く安心して扱うことが出来ます。

解像度 1440 × 3200(2K)、画像密度 515 ppi

 

 解像度、画像密度共に最強クラスです。発色も良くこれ以上求めることはありません。

最大輝度 1500 nit

 最大輝度が非常に高く、直射日光下でもはっきり画面を見ることが出来ます。

リフレッシュレート 120Hz 、タッチサンプリングレート 480Hz

 高リフレッシュレート、高タッチサンプリングレートで指に吸い付くように操作することが出来ます。

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カメラ

 Xiaomiのスマートフォンは毎年高性能なカメラを搭載してきますが、Mi 11に関してはDxOMARKも120点と辛辣な点数を付けているようにその実力は微妙。もちろん悪くはないのですが、ハイエンドスマホとしては物足りない点が多いです。

メインカメラ(サムスンS5KHMX)
…108 Mpx、ƒ/ 1.85、1 / 1.33 in

 メインセンサーはXiaomi Mi Note 10で初搭載されたスマホ向けイメージセンサー初の1億画素を実現した【サムスンS5KHMX】。優れたセンサーではあるものの、前年のミドルレンジスマホに搭載しているセンサーなだけに少しだけがっかり。メインカメラでの作例がこちら。

 メインカメラは、明るいところや夕日や逆光といったシーンでは全く問題なく撮影できます。しかし、暗所ではノイズが乗り、夜景は白飛びは抑えてくれるが遠くのものの輪郭をくっきり写すとが出来ません。

 それでも108MPモードの効果は絶大。

超広角カメラ(オムニビジョンOV13B10)
…13 Mpx、ƒ/ 2.3、1 / 3.06 in

 カメラに特化したスマートフォンのHuaweiP40Proや、上位モデルのXiaomiMi11Ultraは超広角カメラも50Mpx程度の解像度に対応しておりますが、Mi 11は13Mpxと少なめ。上位機種との差別化をここで図りコストダウンをしているのはわかるのですが、やはりもう少し解像度を上げてほしかったところ。超広角レンズによる作例がこちら。

 センサーサイズが小さいためか光量の少ないシーンでの撮影はノイジーな写真となってしまいます。また、画角も狭め。

 しかし、AIの画像処理が優秀でどんな画像もいい感じ(映え強め)に撮影することが出来ます。

マクロレンズ(サムスンS5K5E9)
…5 Mpx、ƒ/ 2.0、1/5 in

 Mi 11が望遠レンズを搭載してこなかった代わりにマクロレンズを搭載してきました。望遠の方が良い、という声の方が多いと思いますが(私もそう)、このマクロレンズでの撮影が非常に面白かったです。主に花を撮ることにしか使わないですが…。マクロレンズによる作例はこちら。

 被写体にとても近づくことが出来るので、撮影がとても楽しいです。

動画性能

 Mi 11は最大で8Kの動画を撮影することが出来ます。そして、手振れ補正も3段階設定することが出来るので、撮影シーンに合わせて設定することが出来ます。

 ▶標準手振れ補正     → 最大8K、30FPS
 ▶スーパー手振れ補正   → 1080p、30FPSのみ
 ▶スーパー手振れ補正PRO → 1080p、30FPSのみ、超広角レンズのみ

 Mi 11のカメラ性能はハイエンド帯のスマートフォンとして最低限の性能は備えています。ただ、真新しい要素や、他のスマートフォンと差別化できるような性能は含まれていません。カメラに拘り、ロマンを求める人にはMi 11のカメラ性能には満足できないと思われます。

その他

Harman/Kardon監修スピーカー搭載

 本体搭載スピーカーはオーディオ機器ブランドのHarman/Kardonが監修をしており、外部スピーカを使用することなく高音質なサウンドを楽しめます!

おサイフケータイ、防水規格 非対応

 もちろん国内未発売機種なのでおサイフケータイには対応していません。さらに残念ながら非防水です。

グローバル版はソフトバンク回線のみフル対応(4G)

 中国製スマートフォンではよくある事ですが、対応バンドがソフトバンク系のみフル対応です。

価格

京東
 〇8/128モデル(CN版のみ) → 約67,000円

まとめ

 Xiaomi Mi 11を買うべき人はこんな人⇩

高性能なディスプレイが必要な人
最高な処理性能が必要な人
高音質で音楽を楽しみたい人

買ってはいけない人はこちら⇩

バッテリーを多く使う人
カメラ性能を求める人
おサイフケータイ、防水性能が必要な人

 個人的にこの【Xiaomi Mi 11】のサイズ感、重量、デザインは最高に好きです。しかし、カメラ性能だけを見るとほんの少し不満を抱いてしまうような仕様でした。価格面では他のSnapdragon888搭載機種と比べると控えめになっており、コスパは良いように思います。現在では上位モデルが発売されていますが、このMi 11はサイズ感や価格面で優れており、コスパを求める人にお勧めできる1台になっています。

  • この記事を書いた人

田舎団子(イナカダンシ)

新潟県田舎在中のアマチュアガジェットレビュアー。 興味のあるガジェット等の情報発信をします。

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