中国のスマートフォンメーカーのBlackview(ブラックビュー)のタブレットの日本国内での人気が少しずつ増えてきています。最近発売された【Blackview Tab11】や【Blackview Tab6】もコンスタントに売れ続けています。そんな中、先日新しい10インチタブレット【Blackview Tab12】を発売開始し、遅滞なく日本のAmazonでも取り扱いをスタートさせました。筆者は発売後すぐに入手してしばらく使用してみましたので、実際使用してどう感じたのか詳細にレビューをします。
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⇩発売前に公開した記事はこちら⇩
Blackview Tab12 のスペック
製品名 | Blackview Tab12 |
カラー | ・ルナシルバー ・スペースグレー ・トワイライトブルー |
ストレージ | 64GB eMMC5.1 microSD 128GBまで対応 |
メモリ | 4GB LPDDR4X |
サイズ | 高さ:238.5mm 幅 :157.45mm 厚さ:7.4mm 重量:430g |
ディスプレイ | 10.1インチ 液晶FHD (1200×1920) 画像密度 224ppi 画面占有率 81% アスペクト比 16:10 リフレッシュレート 60Hz |
プロセッサ | Unisoc SC9863A |
バッテリー | 6,580mAh Type-C 充電速度 10W |
カメラ | リアカメラ ・13MP (F/2.2 , IMX258) ・動画 720p 30fps フロントカメラ ・5MP(F/2.2 , GC5035) |
セキュリティ | 不明 |
ネットワーク | デュアルSIM(1枚はmicroSDと排他的使用) [2G] GSM : b2/b3/b5/b8 [3G] Wcdma : b1/b8 [4G] Fdd : b1/3/7/8/20/40 |
Wi-Fi | 802.11a/b/g/n/ac(2.4GHz/5GHz) |
ナビゲーション | GPS+GLONASS+BEIDOU |
Bluetooth | 5.0 |
センサー | 重力センサー |
防水規格 | 無し |
OS | Doke OS 2.0 (Android 11) |
その他 | 3.5mmイヤホンジャック FMラジオ 技適対応 |
Blackview Tab12 は格安軽量タブレットなのにメタルボディで高級感が高い
開封・内容物の紹介
パッケージはいたってシンプル。メーカー名と端末本体のイラストが印刷されています。
内容物は専用ケースに取り付けられた状態のタブレット本体と充電アダプター、そしてType-Cケーブル、SIMピンと取扱説明書です。筆者は中国ECサイトで購入しましたが、日本アマゾンで購入した場合、充電アダプターは日本で使用できるタイプが同梱されます。
改良された専用カバーが同梱
【Blackview Tab12】には良質な専用カバーが同梱されています。シリーズ前作である【Blackview Tab11】でも専用カバーは同梱されていましたが、今回のカバーは少し改良が施されていました。素材や質は同じで非常に使いやすいカバーであることは変わらないのですが、端末の四隅に衝撃を吸収するための厚みが追加されました。
落下による衝撃に強くなりました。
また、カバー部を折り曲げることでタブレットを立てかけて使用することが出来ます。
これで動画鑑賞が捗ります!
最初から画面保護フィルムが張り付け済み
ディスプレイには最初から画面保護フィルムが貼られている状態です。
しかし初期フィルムは指紋が付きやすく、指の滑りも悪いです。あくまで輸送時の画面保護の目的であると思われます。
本体外観の紹介
本体は全体的に金属素材でできており高級感があります。手に持つとひんやりと冷たさを感じますが、同時にとても軽い端末であることが分かり本当に金属性であるのかを疑ってしまうような感覚になります。また、表面はさらさらとした加工が施されていますが指紋は付きやすいです。
背面のカメラは1眼のみ。少しだけ出っ張っていますがカバーを使用することでカメラユニットをしっかりと保護することが出来ます。
本体上部にはスピーカーと音量ボタン、そして電源ボタンが存在します。また、本体の厚みは7.4mmと非常に薄く持ちやすい設計となっています。
下部にはSIMトレーとtypeC充電ポートとスピーカー。
そして下部の端には3.5mmのイヤホンジャックがあります。
ゲーム等で使用する際に持つ手の邪魔にならない箇所にイヤホンジャックが設計されています。
画面部のベゼルは4辺均一の太さで、少しだけ厚みがあります。
タブレットとしては軽量
公称値420g、実測値は画面保護フィルム込みで423.5gと10インチのタブレットとしては非常に軽い結果でした。
専用ケースも軽量に設計されており、装着した状態でも585gと軽く使用していても疲れにくい重量であると言えます。
軽くて薄くてとても扱いやすいタブレットです!
Blackview Tab12 は屋内で使用する分には必要十分な画面解像度と輝度
解像度はFHDでとてもきれいなディスプレイ!
シリーズ前作の【Blackview Tab11】は2K画質(1200×2000)という謳い文句でプロモーションしていましたが、今作の【Blackview Tab12】についてもほぼ同じ画面解像度(1200×1920)を誇り、とてもきれいで鮮明なディスプレイを備えています。
画面輝度は低めであるが屋内での使用には問題なし!
画面には液晶ディスプレイを採用しています。有機ELのスマートフォンと画面輝度の最大を比較すると、【Blackview Tab12】は少し暗く感じます。屋外で使用するときは少し見にくく感じるかもしれません。
タブレットは主に屋内で使用するので問題なし!!
Widevineのレベルは3
デジタル著作権管理のための評価基準であるWidevineのレベルは3と低く、アマゾンプライムビデオなどの動画視聴サービスでは最高画質の設定は不可能です。
Blackview Tab12 のプリインストールアプリは少なめ
プリインストールアプリは少なく、本体容量の少ない当端末にとってはありがたい仕様となっています。
Blackview Tab12 はブラウジングすら少しもたつくレベルの低い処理能力
AnTuTuベンチマークテスト(V9)の結果
AnTuTuスコアは約11万点。ブラウジングするときでも少しもたつきは感じてしまいます。しかし、価格を考えれば十分で及第点です。
機種名 | スコア | SoC | バージョン |
Blackview Tab11 | 230,358 | T618 | 9.3.0 |
Blackview Tab6 | 153,126 | T310 | 9.3.7 |
設定でRAM容量を追加可能
もともと端末のRAM容量は4GBと少ない使用ですが、本体ストレージをRAM容量として活用をすることができる機能が標準搭載されており、最大で3GBまで拡張することが可能です。これにより多くのアプリを動かす際や重いアプリを使用するときに役に立ちます。
実際の端末の挙動について
ツイッターの挙動テストの動画です。タイムラインに流れてくる画像の表示が追い付かず、スクロールがカクカクとしていることが分かります。
こちらはYouTubeの動画再生テストの様子です。一度再生したい動画を選択すると全く途切れることなく快適に動画閲覧をすることが出来ました。
この端末はきれいな画面で快適に動画閲覧をすることに適しています。
Blackview Tab12 は少し心もとないバッテリー性能
バッテリーテストは「PCMark for Android」にて計測をしました。画面リフレッシュレート60Hz、輝度音量共に50%固定して実施。バッテリー残量100%から20%になるまでに7時間21分かかかる結果となりました。0%になるまで使用するには9時間11分必要となる計算となります。6,580mAhとバッテリー容量は十分にありますが実際の駆動可能時間を考えるとバッテリー性能は低いと言わざるをえない結果となってしまいました。
機種名 | 記録時間 | バッテリー容量 |
Blackview Tab11 | 11時間43分 | 6,580mAh |
Blackview Tab6 | 11時間16分 | 5,580mAh |
バッテリー容量の同じTab11より大幅に短い結果に終わってしまいました。
Blackview Tab12 必要最低限の写真性能
カメラのスペックはそもそも高くはありません。しかし明るい環境下においては十分にきれいな写真を撮ることができます。
写真についてはポケットに入っているスマートフォンで撮影をしましょう!
Blackview Tab12 必要最低限の動画性能
撮影できる画質の設定が720pが最高です。また、手振れ補正は効かないので歩きながらの撮影は苦手です。
そもそもタブレットで動画撮影をする機会は少ないので、これで良し!
Blackview Tab12 はステレオスピーカーに対応
【Blackview Tab11】ではシングルスピーカーで動画視聴をしていても端末の片側一辺からしか音が聞こえてこなかったので違和感がありました。しかしこの【Blackview Tab12】はなんとデュアルスピーカーでステレオサウンドに対応と、とてもうれしい進化を遂げています。動画や音楽ではとても臨場感のあるサウンドを楽しむことができます。しかし、ステレオについては左右逆に再生されるので要注意です。
Blackview Tab12 はDoke OS2.0を搭載
「ゲームモード」で集中してゲームを楽しめる
初期アプリの中に「ゲームモード」というアプリでは、登録したゲーム等をプレイする際に一切の通知をカットしてくれる機能があり、だれにも邪魔されずにゲームに集中したいときに大いに役に立つアプリとなっています。
「凍結室」はアプリのバックグラウンド再生を抑制
「凍結室」というアプリでは指定したアプリのバックグラウンドでの動作を停止し、通知が一切来なくなります。めったに使わないアプリ等を指定しておけばバッテリーの節約になります。
Blackview Tab12 の対応バンドは狭くSoftbank回線がおすすめ
対応しているバンドは非常に少ないです。4Gバンド帯ではバンド1に対応しているので、ドコモ系やエーユー系も通信は可能ですが、より繋がりやすくなるプラチナバンド帯にも対応をしているソフトバンク系の回線を使用することをお勧めします。
Blackview Tab12 はアマゾンでの購入がおすすめ
Amazon定価
⇒ 20,900円
アリエクスプレス
⇒ 145.99ドル(約19,735円)
現在は円安の影響で中国ECサイトで購入しても価格が高くメリットは少ないため、日本仕様の充電アダプタが同梱されているAmazonで購入することがおすすめです。Amazonでは定期的に値引きをしているのでより安く購入をご希望の方は頻繁にチェックするようにしましょう。
※2022年6月25日現在の価格です。
7月3日まで有効2,000円オフクーポン
アマゾンの購入画面にて下記クーポンコードの入力で2,000円オフとなります!現在はもともと3,000円オフで販売されているため、併用することによって15,900円でお買い求めいただけます!
コード【 BVTab122000 】
※大文字と小文字の入力間違いにご注意ください!
まとめ
技適に対応しており日本のアマゾンで安心して購入することが出来る!
約2万円で購入することができる!
耐衝撃性を備えた上質の専用ケースが同梱!
計量薄型で持ちやすく高級感のある筐体!
きれいな液晶ディスプレイを搭載!
RAM容量が拡張可能!
デュアルスピーカーステレオサウンドに対応!
処理能力が低い(価格相応)
バッテリー性能が低い
初めは2022年にAnTuTuスコアで約11万点と処理能力が低いSoCを採用したこのタブレットの販売する意味がよく理解できませんでした。しかし、実際に使用してみたら動画視聴においては一切の不満がなく、きれいな映像とデュアルスピーカーによる臨場感のあるサウンドで動画を楽しむことができました。また本体も軽くて薄く、かつ良質で使い勝手の良い専用カバーが付属されているので、取り扱いがしやすいタブレットでもあります。リビングや寝室に1台置いてちょっとした時間に手軽に動画視聴を楽しむための端末としては、この【Blackview Tab12】は非常に安く最適解と言えるのではないでしょうか。
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